ふらつきの改善に鍼は効果あります。
(2007.12.27[Thu])
昨日香港の方からこちらのWebを見て鍼治療を受けてみる気になって、その結果について不安があったのでアドバイスをいただきたいと電話がありました。十分なお話が出来ませんでしたので、ここで補足をしておきます。
14歳、4.1Kgのプードル♀ 先週フラフラとして様子がおかしい。
動物病院で治療(注射のみ)を受けるもあまり変化がみられなかったということで15分間の鍼治療を受ける。
自宅に帰ってからもふらつきは改善されず、かえって悪化したようにも思える。どうしたらいいか?地元の獣医師とのコミニケーションがうまくとれないので相談したいということで海外からの問い合わせでした。
受けた鍼の内容についてお聞きしたところ、頚部から背部にかけての刺鍼だったようで、ふらつきの悪化は首の鍼によってではないか?といった不安があったので、それに対する説明をさせていただきます。
しかしながら実際の治療を拝見しているわけではないので、あくまでも推測の仮定でのお答えということを前提にお願いいたします。
Q. ふらつきで頚部に鍼をすることはよくあるのか?
あります。
ここには人間でいうと天柱・風池といった眩暈などに使われるツボがあり、頚部の筋緊張による脳貧血のような状態が引き起こされてふらつきが起こる場合もあり、この部分の緊張を取るのによく使います。
また、ここは重要な部分でストレスを受けることでヒトでもそうですが、首をすくめる行動を自然にとるので、ここの筋肉が硬くなりやすく痛みを発生します。それに関連した諸症状が起こりますので精神的な疾患や運動障害など幅広い疾患に有効です。
このことは日本獣医生命科学大学の鷲巣誠先生も『術後の針による疼痛・機能障害の管理』で述べておられます。その部分を引用すると、(以下論文から)
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ドーベルマンなどに発生するウエブラー症候群に対する針治療が奏効する場合がある。多くの場合動物はストレスを受けており、頚部筋肉に極度の緊張状態が生じている。大椎、大杼、その他の反応する穴に針治療を施すと筋の緊張が取れて頚椎の痛みが緩和し<<歩行可能な状態>>になってくる。
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Q. 治療後悪化したように見えるが大丈夫か?
治療に立ち会ったわけではないのでよくわかりませんが、鍼治療にはメンゲン現象またはコウテイ反応などと呼ばれる一時的な逆の反応(改善に対する悪化)が現れることもあります。
刺激をし、鍼による組織の損傷など各種ストレスを加えますし、悪い部分を鍼で直接刺激することで一時的に症状が悪化することはよくあることです。これはヒトでも同様に起こり、大概は一晩寝れば次の日には好転しています。
ですから、次の日同じような状態が続き症状の改善がみられなければ直接担当の獣医さんに相談してみてください。
★上実下虚
東洋医学的には気が上昇すると眩暈がおこるとされております。そのような場合は下肢(後足)にあるツボを刺激すると良いでしょう。自宅でもできることで、足の筋肉を揉んであげるだけですからお試しください。(ツボは特に意識しなくても大丈夫です)
下半身(後肢)麻痺のミニチュアダックス3回で筋肉が戻る
(2007.12.26[Wed])
柏市からみえたミニチュアダックスフントのあんずちゃん
先月24日頃から突然始まった左後ろ足の麻痺。頭を下に下げバランスをとって下半身を持ち上げるようにして前足だけで歩こうとする。
動物病院に現在も通院中でステロイドの注射とビタミンの投与。またレントゲン検査で胸椎の12、13に異常が見受けられるとのことでここにレーザー治療。
5日前にステロイドが切れると症状が酷くなったとのこと。
治療をするも効果がみられず当院をインターネットで調べて来院。
千田獣医師が診断を行い酒井と共に治療にあたる。
内容はC12、13間、L6、7間の傍ら、およびに左下肢に刺鍼し1,5Hzh12分の鍼通電と超音波治療を行う。
・1診目(12月19日)
直後よりナックリングが無くなり知覚反射が出てくる。
・2診目(同月22日)
前回帰宅してから普通に歩くようになり、今まで振っていなかったシッポを激しく動かすようになったとのこと。
治療は前回と同様に行う。
・3診目(同月26日)
左麻痺側(下肢)の萎縮して失われていた筋肉がほぼ元通りに回復し足が太って力強く歩けるようになっていた。治療は前回から胸椎を除いた部位のみの合計6本刺鍼。調子がいいので少し間を空けて様子をみることにした。
超音波の治療が有効
(2007.12.20[Thu])
鍼治療の後に超音波で治療しています。
最大で6cm位音波振動が入り、深い患部を刺激することで回復が早まります。
人間と違って熱いとか痛いとか、はっきり言ってくれないので強さは気を使いますが、わりと簡単で有効な方法です。
温灸みたいに煙がたくさん出ることもなく、治療室も汚れません(笑)
この写真は獣医師の芝田先生が鍼灸院で治療を行っているところ。