日本動物鍼灸治療協会

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DIARY
2007年12月
ふらつきではなく前肢の麻痺?  (2007.12.29[Sat])

★引き続き香港から
今朝になるとかなり状況がよくなってきたようです。昨日に比べ、しりもちをつくこともなくなり、ちゃんと立てることもできるようになりました。ただ、依然として方向転換するときや、止まるときなどに足元がおぼつかない状況です。

<<省略>>動画を添付

私から返信(一部)>
>週1回の通院ではなく、もっと回数を増やしたほうが回復は早いのでは
それは先生と御相談になったらいかがでしょう?私は早く治さなくてはいけない場合は週に2、3回程度で治療を行っています。

>ブログでご紹介されていた超音波療法とはどのようなものでしょうか?
医療用の超音波治療器というのが販売されています。整形外科では使っているところもあるようですが、鍼灸院ではそれほど一般的なものではありません。他にもレーザー治療器とかありますが、私は超音波は一番効果的だと比較してみて感じたので使っています。強くかけすぎると失敗することもありますので慎重にやってますが。

>何分くらいどのようなマッサージがいいのか、具体的にお教えください
人が脚を揉んでもらって気持ちいいと感じるようにワンちゃんでも同じように感じるとは思えませんが、揉み方は人と同じで大丈夫です。要するに足の筋肉をつまんで、きつくない程度にモミモミすればいいのです。

★追伸
撮影されたビデオ拝見しました。
歩いてきて敷物の所で右回転をしていますね。何度も見返して思ったことは、これは毛の長い敷物のせいで右前足が麻痺して垂れ下がっているために、これが軸になってしまい右に方向が変わってしまっているのではないでしょうか。。

中枢性の障害で曲がろうとすると変な動きをしてしまうというようなことも考えられますが、この敷物のところで再現されるのであれば、これが原因かと推測します。

私はこのような場合鍼通電によって麻痺した足を強制的に動かして治療します。
http://animal.hariq.com/images/video004.3gp
今の獣医さんではこのような治療をされているのではありませんか?

追伸:ビデオを拝見しふらつきは麻痺が原因のように思えますので足のマッサージはそれほど効果はないかもしれません。むしろ肩甲骨の間から首までの間の背骨の両脇を撫でるように毛並みに逆らわないように頭から肩の方へ圧を加えながら軽く押してあげるといいかもしれません。


ふらつきの改善に鍼は効果あります。  (2007.12.27[Thu])

昨日香港の方からこちらのWebを見て鍼治療を受けてみる気になって、その結果について不安があったのでアドバイスをいただきたいと電話がありました。十分なお話が出来ませんでしたので、ここで補足をしておきます。

14歳、4.1Kgのプードル♀ 先週フラフラとして様子がおかしい。
動物病院で治療(注射のみ)を受けるもあまり変化がみられなかったということで15分間の鍼治療を受ける。

自宅に帰ってからもふらつきは改善されず、かえって悪化したようにも思える。どうしたらいいか?地元の獣医師とのコミニケーションがうまくとれないので相談したいということで海外からの問い合わせでした。

受けた鍼の内容についてお聞きしたところ、頚部から背部にかけての刺鍼だったようで、ふらつきの悪化は首の鍼によってではないか?といった不安があったので、それに対する説明をさせていただきます。

しかしながら実際の治療を拝見しているわけではないので、あくまでも推測の仮定でのお答えということを前提にお願いいたします。

Q. ふらつきで頚部に鍼をすることはよくあるのか?

あります。

ここには人間でいうと天柱・風池といった眩暈などに使われるツボがあり、頚部の筋緊張による脳貧血のような状態が引き起こされてふらつきが起こる場合もあり、この部分の緊張を取るのによく使います。

また、ここは重要な部分でストレスを受けることでヒトでもそうですが、首をすくめる行動を自然にとるので、ここの筋肉が硬くなりやすく痛みを発生します。それに関連した諸症状が起こりますので精神的な疾患や運動障害など幅広い疾患に有効です。

このことは日本獣医生命科学大学の鷲巣誠先生も『術後の針による疼痛・機能障害の管理』で述べておられます。その部分を引用すると、(以下論文から)
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ドーベルマンなどに発生するウエブラー症候群に対する針治療が奏効する場合がある。多くの場合動物はストレスを受けており、頚部筋肉に極度の緊張状態が生じている。大椎、大杼、その他の反応する穴に針治療を施すと筋の緊張が取れて頚椎の痛みが緩和し<<歩行可能な状態>>になってくる。
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Q. 治療後悪化したように見えるが大丈夫か?

治療に立ち会ったわけではないのでよくわかりませんが、鍼治療にはメンゲン現象またはコウテイ反応などと呼ばれる一時的な逆の反応(改善に対する悪化)が現れることもあります。

刺激をし、鍼による組織の損傷など各種ストレスを加えますし、悪い部分を鍼で直接刺激することで一時的に症状が悪化することはよくあることです。これはヒトでも同様に起こり、大概は一晩寝れば次の日には好転しています。

ですから、次の日同じような状態が続き症状の改善がみられなければ直接担当の獣医さんに相談してみてください。

★上実下虚
東洋医学的には気が上昇すると眩暈がおこるとされております。そのような場合は下肢(後足)にあるツボを刺激すると良いでしょう。自宅でもできることで、足の筋肉を揉んであげるだけですからお試しください。(ツボは特に意識しなくても大丈夫です)


下半身(後肢)麻痺のミニチュアダックス3回で筋肉が戻る  (2007.12.26[Wed])

柏市からみえたミニチュアダックスフントのあんずちゃん

先月24日頃から突然始まった左後ろ足の麻痺。頭を下に下げバランスをとって下半身を持ち上げるようにして前足だけで歩こうとする。

動物病院に現在も通院中でステロイドの注射とビタミンの投与。またレントゲン検査で胸椎の12、13に異常が見受けられるとのことでここにレーザー治療。

5日前にステロイドが切れると症状が酷くなったとのこと。
治療をするも効果がみられず当院をインターネットで調べて来院。

千田獣医師が診断を行い酒井と共に治療にあたる。
内容はC12、13間、L6、7間の傍ら、およびに左下肢に刺鍼し1,5Hzh12分の鍼通電と超音波治療を行う。

・1診目(12月19日)
直後よりナックリングが無くなり知覚反射が出てくる。

・2診目(同月22日)
前回帰宅してから普通に歩くようになり、今まで振っていなかったシッポを激しく動かすようになったとのこと。
治療は前回と同様に行う。

・3診目(同月26日)
左麻痺側(下肢)の萎縮して失われていた筋肉がほぼ元通りに回復し足が太って力強く歩けるようになっていた。治療は前回から胸椎を除いた部位のみの合計6本刺鍼。調子がいいので少し間を空けて様子をみることにした。


超音波の治療が有効  (2007.12.20[Thu])

鍼治療の後に超音波で治療しています。
最大で6cm位音波振動が入り、深い患部を刺激することで回復が早まります。
人間と違って熱いとか痛いとか、はっきり言ってくれないので強さは気を使いますが、わりと簡単で有効な方法です。

温灸みたいに煙がたくさん出ることもなく、治療室も汚れません(笑)

この写真は獣医師の芝田先生が鍼灸院で治療を行っているところ。


初回の治療後にナックリングが消失  (2007.12.8[Sat])

この子はパティちゃんです。船橋の鍼灸に興味のある動物病院の先生から御紹介いただいてお見えになりました。

シーズー♀ 6.1Kg 14歳 2007年11月19日に発症し前肢の障害で跛行を呈しているということで病院に。

左前肢の固有知覚反射の減衰とナックリングが認められた。高齢を配慮(白内障でもある)して鍼灸治療を行ってみたらどうかという獣医師のアドバスで紹介状を持って来院。

○初診 担当は獣医師:千田先生と酒井
 麻痺のみられる神経の出口(脊椎左胸部)と左前肢の関節部分にあるツボを狙って0.2×40mmの鍼を用い1cmほど刺入し低周波通電2Hzを15分行う。その後超音波を断続的に30%の強度で5分かける。
 直後よりナックリングが無くなり、両足を付いて患側をややかばいながらも歩行できるようになる。

○4日後 再来院された時には左右の見分けがつかない程に回復しており、日常生活でも動作に左右差は見られないとのこと。一応前回と同じ治療を行う。

○1週間後 念のため戻りが無いことを確認するために来ていただくが、悪い変化は無く正常のまま。

完治ということで治療は終了。



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